戻る

小田原・箱根・湯河原・真鶴 トップニュース社会

公開日:2022.03.05

湯河原町
「クラフト温泉」開発へ
自宅で湯治 PR強化

  • 温泉街がある湯河原町

 温泉資源の新たな活用法として、湯河原町は来年度、自宅でも温泉入浴を楽しめる「(仮称)クラフト温泉」の開発・商品化や販売に向けたPRに力を入れる。町観光課は「これを機に、湯河原町の魅力をさらに多くの人に知ってもらいたい」という。



 町によると、クラフト温泉とは、天然温泉を独自技術でドリップし、温泉の成分濃度を増強した液状のもの。家庭の浴槽(約250リットル)に、ボトルに詰めたクラフト温泉(25ミリリットル)を入れることで自宅でも温泉入浴を楽しめるという。複数ある町営の源泉や、町内の民間の温泉などを活用しており、町観光課は「コロナ禍でも、自宅でできる『現代版の湯治』としてお勧めしたい」としている。



 町は商品名や販売価格について「今後詰めていく」としている。販売代理店は湯河原温泉観光協会を予定しており、町内の宿泊施設や土産物店などで販売するという。



 湯河原町が2月に発表した2022年度当初予算案では、新規事業「新たな温泉資源活用事業」として1200万円を計上。町は今年度からすでに準備を進めており、3月下旬までに同事業の関連イベント開催を予定している。町担当者は「販売開始時期は先になるが、まず来年度からはプロモーションを強化していきたい」という。



若者の認知向上目指す



 町が20年に、関東と静岡県に住む1000人に実施した認知度アンケート調査によると、「湯河原町の概ねの場所を知っているか」の問いに「知らない」と回答した人は全体の約30%だった。ただ18、19歳では約60%に上り、若年層の認知度の低さが際立った。



 そこで町は「特に流行に敏感な若い世代の人たちにも湯河原町を知ってもらい、クラフト温泉を新しい特産品として認知してほしい」と、同事業の商品企画やプロモーションを、日本最大級のファッションフェスタ「東京ガールズコレクション」を企画・運営している(株)W TOKYOに業務委託して進める予定。地方創生やSDGs推進事業も手掛けている同社と協力し、商品のPRなどを強化したいとしている。

ピックアップ

すべて見る

意見広告・議会報告

すべて見る

小田原・箱根・湯河原・真鶴 トップニュースの新着記事

小田原・箱根・湯河原・真鶴 トップニュースの記事を検索

コラム

コラム一覧

求人特集

  • LINE
  • X
  • Facebook
  • youtube
  • RSS