小田原菓子商工業組合の組合長を務める 伊東 正行さん 市内酒匂在住 60歳
お菓子に込めた地元愛
○…小田原の2月の風物詩である菓子展示会が、いよいよ来週に迫っている。「見る」から「作る」へ―この10年で大きく形を変えてきた展示会。どらやき、苺大福、桜もちと年々種類が増えていくおやつ教室は毎回大人気だ。「見るだけじゃ忘れても、体験したことは覚えているでしょ」。お菓子と向き合う子どもたちの真剣な表情を見つめながら、和菓子を好きになってほしい、との願いを込める。
○…御幸の浜で生まれ、5人兄弟の末っ子として小田原の地でのびのび育った。「藤棚でザリガニ、栢山でうなぎ、早川でサザエがとれた」と豊かな自然を懐かしむ。遊ぶのが仕事、と学校帰りは仲間たちと三角ベースに熱中する日々。「みんな商売屋の子。家に帰っても誰もいないから、日が暮れるまで遊んでいたね」と目を細める。「そういえば一昨日も飲んだよ」。それぞれが家を継いだ今も変わらぬ付き合いは続いている。
○…創業102年を数える「正栄堂」の4代目として現在は2人の息子と共にのれんを守る。「まずいもんは作りたくない」。器用ではないが、手抜きしない・雑に作らない、をモットーに原料にこだわり一つひとつ丁寧に作り上げてきた。「発想は柔らかく。思うようにいかなかったらやめればいい」という姿勢で、ロールケーキなどの洋菓子も店頭に並ぶ。スタッフみんなで新商品を考えるのが楽しい。「これが小田原のお菓子だ、と地元の人が誇れるお菓子をつくりたい」。飄々と語る瞳の奥に、確固たる自信がのぞいた。
○…現在は幼い5人の孫とふれあうひと時が幸せ。「本当に可愛い」と目じりをさげる。営業が終わった夜の工場で一緒にお菓子づくりを楽しんだり、孫の好きなキャラクターをかたどった和菓子を作ることもあるという。「そんなに欲は無いほうだけど、強いて言うなら孫と遊びたい」。ぽつりと呟く横顔からは、老舗の商売人から一転、「孫煩悩」な一面が見えた。
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