寄稿 学校トイレ快適化改善事業便器洋式化加速で3K解消 川崎市議会議員 松原しげふみ
全国の公立学校で建築後25年以上経過している校舎は70%あると言われています。その中でトイレについては和式が主流となっているのが実情です。「臭い・汚い・暗い」など3Kと皮肉られてもいます。和式トイレに不慣れな子どもは、学校でトイレを我慢することが多いとの指摘もあります。トイレを我慢する理由としては「トイレが汚く臭うから」や「和式便器が嫌だから」が圧倒的に多く、「トイレのマイナスイメージ」となっています。
このような状況の中で川崎市では全国に先がけて学校トイレの改善事業に取り組んでおり、文部科学省からも先進的な取り組みが高く評価され、全国の見本となっています。
文部科学省によるとトイレを洋式化する費用として一校あたり3千万円から5千万円位かかると言われています。全国的にトイレの改修が進まないのは、厳しい財政状況が一因になっています。しかし川崎市ではこれまでの行財政改革が功を奏しております。例えば、職員の削減、人件費の見直し(平成14年度予算923億円が平成24年度予算676億円と247億円の減)などの効果を予算に反映させ、私立幼稚園保育料等の補助・公園街路樹の維持補修・水道料金の負担軽減など「学校トイレの快適化」にも還元されています。
また3月補正予算にも学校トイレ整備費として4億140万円が計上され、夏休み中の工事として発注されることが決定されています。学校トイレ快適化は10校37ヵ所のトイレを洋式化し(和式についても配慮する)内装の改修やセンサー照明なども導入されます。
中原区では東住吉小学校が対象となっています。改修にあたっては、児童生徒の意見を反映させ、愛着を持って利用ができ、節水や節電などの環境教育に生かすことが重要であります。学習と生活の場として児童生徒が一日の大半を過ごす学校施設の教育環境(エレベーター設置も含む)の快適化に向け、今後も取り組みを推進してまいります。
松原しげふみ
松原しげふみ事務所
TEL:044-751-8855
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4月26日
4月19日