市政報告vol.28 小杉駅〜井田・明津地域間のバス利便性はどうなった? 川崎市議会議員 末永 直
川崎市議会平成29年第三回定例会が、去る10月6日、閉会した。前号に続き、決算審査特別委員会の報告を。私は9月22日、「井田・明津地域から小杉駅周辺へのアクセスはどれくらい向上したのか?」等、交通局担当課長に質問した。
背景を御存じない方の為に、概要を記載したい。平成28年4月より井田・明津地域と小杉駅間のバス路線の見直しが行われた。元住吉駅どまりだった路線が武蔵小杉駅横須賀線口まで運行するようにもなった。小杉駅の東口駅前広場整備や、沿線の東京丸子横浜線の拡幅整備などに伴い、道路走行環境が改善した為だとのこと。
【1】 運行本数は。―答弁「合計で平日22回から56回(小杉駅から井田・明津地域)と増回した」。
【2】 降車人数は。―答弁「降車数42人(平成28年3月末)に対し、降車数180人(平成28年10月初旬)」(※平日朝6時〜8時。小杉駅東口及び横須賀線小杉駅の両駅のバス停留所において行った調査より)
【3】 一ヶ月間の乗車数は。―答弁「計2700人(平成28年3月分)に対し、1万1500人余(平成29年3月分)」。(※小杉駅〜井田方面間。料金箱で収受した実績を確認できるICカード、現金及び磁気式乗車券での乗車数の比較より)
要するに、平成28年3月の合計が2700人、平成29年3月の合計が1万1500人ということは、小杉駅から井田方面に向かうバスの乗車数は、単純計算で、平成28年3月が1日当たり約90人に対し、1年後の平成29年3月は約370人ということになり、4倍以上の乗車数になったということだ。
交通局の見解としては「井田・明津地域と小杉駅周辺とのアクセス向上が図られた」とのことで、これ自体は喜ばしいことではあるが、課題も多い。
過日の台風の日に「元住吉」バス停留所から本バス路線を利用したのだが、本バス停留所は上屋がない。傘をさしてバスを待つ利用者で長い行列ができていた。雨の日でも夏の暑い日でも、快適に利用したい。タブレット型運行情報表示器の設置と併せて待合環境の改善について意見要望させていただいた。また交通不便地域と言われる川崎市国際交流センターあたりの井田・木月地区を運行するバス路線も求めていきたい。
今後とも市民の利便性向上の為に、積極的に調査研究する所存だ。
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4月26日
4月19日