グリーンライン開業4周年 浸透度 深まる方向 08〜10年度 1千100万人増
横浜市北部地域の新たな鉄道ルートの充実を目的に、2008年に設置された横浜市営地下鉄「グリーンライン」が、3月30日で開業4周年を迎える。市交通局が当初から目標に掲げてきた「乗車人員一日あたり10万4千人」を2010年度には突破しており、浸透度が深まっていることがうかがえる。
最新のデータでは一日乗車人数は10万9401人(2011年4月〜12月)。年度では08年度が2623万539人だったのに対し、10年度では3799万2421人となり、約1千100万人の利用が増えたことになる。
全10駅(中山〜日吉)でもっとも乗車人員が多い駅は、東急東横線に乗り入れをしている港北区の日吉駅で1064万8213人。最少は都筑区の川和町駅で112万6649人となっている(いずれも10年度)。
川和町駅を利用する人は「周辺に店や家もでき、賑わいが生まれた」とし、日吉本町駅を利用する人は「日吉駅へ行くのは楽になった」と話している。
「最優先席」(仮称)も
市交通局は今夏をめどに市営地下鉄車両に「最優先席(仮称)」を設置する予定だ。現在各車両1か所、えんじ色のしま模様の床色で区別している「携帯電話電源オフエリア」に、グリーンラインは2〜3席、ブルーラインは4分の1程度の設置を予定している(1車両につき)。市営地下鉄は2003年から高齢者や妊婦などを対象に「全席優先席」としているが、実際には「譲ってもらえないことがある」などの声が寄せられたことから、今回新たな取り組みを始める方針という。
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