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インプラントは最終手段 歯科レポート 「先ず、すべきは歯周病治療」
山下修 院長
自らの歯のように噛める喜びを味わえるインプラント―。しかし、ある調査では「『何らかのトラブル』をインプラント手術で経験していた」とする歯科医師が６割もいるなど、医師の技術や経験によって差が出てしまうのも事実だ。区内もえぎ野にある山下歯科医院の山下修院長は、インプラント手術を最終的な処置と定義し、『インプラントに頼らない歯科治療』を行っている。山下院長に、同院が行う独自の治療方法について話を聞いた。
「インプラント手術は『歯を抜かざるを得ない人』が行う治療で、逆に言えば、抜く必要がなければインプラントに頼らなくてもいいんです」と山下院長。ただ、抜かざるを得ない人は、ほとんどが口腔感染症に代表される歯周病の末期症状に罹患しているという。この場合、すぐにインプラントを薦める医師もいるが、しっかりとした歯周病治療を行えば、高額なインプラントに頼らずに済むケースも多々ある。「当院ではインプラントを希望される患者様に、先ず、丁寧な歯周病治療を行います。そうすれば、結果的に自歯を抜かずに済む場合が多いので、インプラントが最終的な処置となっているんです」
「水」と「光」で治す
同院が行う歯周病治療は、歯周病菌などの口腔内細菌とウイルスを死滅させる「タンパク分解型除菌水＝水」と２種類の「先進レーザー機器＝光」を駆使した独自の治療方法（※保険外診療）。「一般的な歯周病治療は、通院回数や時間がかかり患者様の負担が比較的大きいが、この方法だと、ほぼ半日で歯周病治療を行うことが出来ます」と院長。
また、歯周病の再発を防ぐため、治療後の定期的なアフターケアにもこの除菌水を使用している。
医師選びの重要性
ヨーロッパ最古のインプラント学会（ＤＧＺＩ）の専門医資格を持つ山下院長は医師選びの重要性について、「ちょっと裏話ですが…、各種学会の１日講習などの浅い勉強でインプラントの修了証が出されるケースもあるので、特にインプラントを検討している方は慎重に」と指摘する。「治療実績や経験、技術はもちろん、歯周病対策への取り組みなどを聞いた上で医師選びをすると良いでしょう」
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