県政レポート30 カジノについて考える 神奈川県議会議員(緑区選出) 古賀てるき
8月22日、林文子横浜市長はカジノを含むIR(統合型リゾート)の誘致を正式に表明しました。17年の市長選挙では「白紙」を掲げて当選。以来2年以上に渡り同じ見解を繰り返してきたのに、ここにきて突然の誘致表明には驚きます。
IRのメインであるカジノについて今一度考えます。
9割は否定的
市の中期4ヵ年計画素案のパブリックコメントでは、IRに関連する意見の9割が否定的でした。やはり治安悪化やギャンブル依存症、資金洗浄の不安は拭えません。政府は対策を講じるとのことですが、ギャンブル依存症への対策を講じながらギャンブルを進めるというのは、何ともチグハグです。
経済効果も疑問です
市の試算などによると、市財政への増収効果は最大で年1200億円とのことですが果たして予想通りになるのでしょうか。
世界的にみて、もはやカジノは斜陽産業であり周回遅れのビジネスモデルです。日本人であれ外国人であれ、わざわざカジノをやりに横浜に来るとは思えません。特に外国人の方は外国人であるからこそ、日本ならではの自然や文化、おいしい食べ物などを目当てに来てくれるのだと思います。
神奈川県は現在、横浜・鎌倉・箱根のほかに、城ヶ島・三崎地域、大山地域、大磯地域の観光地化を進めています。これらの情報を世界中に発信して観光客を呼込む方が、よほど健全で魅力的で永続的だと思います。
カジノには反対です
治安的にも経済的にも不安だらけのカジノには反対です。
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「紅麹」から考える安心な暮らし4月4日 |
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