ニューイヤー駅伝に3年連続出場したプレス工業 陸上部 今村慧(けい)さん 乙舳町出身 27歳
「原点」胸に さらなる高みへ
○…実業団日本一を決める元日恒例のニューイヤー駅伝。プレス工業(川崎市)のメンバーとして3年連続の出場を果たした。今年任されたのはエース区間の5区。「それに見合った走りができたかどうか。まだ納得はしてないです」と厳しい表情。「あと30〜60秒は縮められるはず。そのための練習はもうスタートしてます」と力をこめる。
○…「金沢は『原点』。走るには本当に環境が良い。さっきも、円海山を走ってきたんです」。走ることの楽しさを知ったのも、海の公園で行われた金沢小マラソン大会だった。「いつも2位か3位。一度も優勝できなかったんですけど、走るっておもしろいなあと」。金沢中、釜利谷高と進み、長距離選手として力をつけた。今でも心に残っているのは、県高校駅伝地区予選で7位に入ったときのこと。「部員が少ない学校は人数を集めるのがしんどい。でもその年は、メンバーに恵まれていた」。チームで戦う駅伝の魅力を、そのころから感じていた。
○…「双子って何か『持ってる』のかなって思うんです」。双子の兄・俊さんも、磯子高で同じように長距離で活躍していた。2003年、2人でプレス工業陸上部に入部。「お互い負けたくないっていう意地がある」。良きライバルとしてチームの成長を支え、10年にはニューイヤー初出場。総合順位も着実に上がってきている。「向こうは今キャプテンだけど、僕は『いじられるベテラン』。そこでうまくバランスがとれてますね」。対照的な二人が、チームを明るくする。
○…今週末に控える県実業団駅伝で、チームは5連覇を狙う。「勝って当たり前。勝たなきゃいけないレース」ときっぱり。「春には新人も加わって、チームのレベルはさらに上がる。来年のニューイヤーでは20番台を目指します」。自身の次の目標は「マラソン挑戦」。日々研究を怠らない、そのひたむきな姿勢で、今日も足を運び続ける。
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