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金沢区・磯子区版 公開:2014年10月16日 エリアトップへ

神奈川県看護協会長賞を受賞した、関東学院大学看護学部准教授の 平田 明美さん 港南区上大岡在住 59歳

公開:2014年10月16日

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「明るい病棟」を目指し

 ○…意見が言えない雰囲気、新人が辞めていく土壌――看護現場の様々な課題が研究対象。スタッフを管理する「看護師長」がどのようなマネジメントをすべきか、理論づくりを進める。目指すは「明るい病棟」。「看護師がいきいきと過ごせる現場なら、もっと患者に寄り添える。患者のために看護管理は大事」だという。そのほか、熟練した技術を持つ「認定看護師」の育成などにも尽力し、県看護協会長賞を受賞した。

 ○…横浜市立大学病院などで看護職を約30年経験。「看護師だからできること」を学んだ。あるとき痛み止めを処方された患者が「実は効きが悪い」と打ち明けてきた。医者に遠慮して言えなかった言葉。「患者に近い立場だから聞けた。『おかげで楽になった』と言われたのが嬉しかった」。看護師が患者の本音をくみ取れる「環境」が必要という気持ちが芽生えた。辞めたくなったことは「ないですね」と即答。「図々しかったんです」と冗談めかす。

 ○…子どもの頃は、蔵書家の叔父の家に行っては推理小説を読みふけった。「気になることはとことん追求するタイプ」と笑う。「最先端の医療を学べる大学病院の環境は自分に合っていたのかもしれません」。看護職のかたわら、経営学の修士課程をクリア。研修でアメリカの病院に行き、組織論を学んだこともあった。

 ○…大学の教壇に立つときは「常に患者の気持ちを考えるように」と指導している。「車椅子を押す場合、どのスピードが一番心地よいのか想像することが大事。考えずにやるのは、看護とは言えないです」と断言する。授業と国家試験を経て巣立っていく学生の姿を愛おしむ一方、現場の厳しさのあまり病院を1年未満で辞めてしまう新人看護師に心を痛める。「人の命を預かる限り厳しい現場でなければならない。でもやはり、迎え入れる管理側も変わっていかないと」。看護の現場を「明るく」変えるための研究は続く。

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