レディアントで第10回を迎える「秋の文化祭」開催に尽力した 奥山 譲さん 大川在住 74歳
楽しめる街づくりに挑戦
○…絵画や写真、ダンス――大川のレディアントシティの住人が日頃の成果を「秋の文化祭」で披露する。2004年の開所まもなく、「楽しめるコミュニティを」と仲間と始めた組織作り。少しずつ増えたサークル活動の発表の場を作ろうと動き出したことがきっかけになった。10回目を迎える今年、たった一部屋で始めた文化祭は2日間に渡り35組以上が参加するように。「こんなマンションはない。自慢できる」と朗らかに笑う。「楽しめるコミュニティ」が叶えられている。
○…入居した04年以来、管理組合の理事長やサークル活動の礎を築いた「フレンドリークラブ」の会長など先頭に立ってきた。「皆のために何かできないか」、突き動かすのはそんな思いだ。景観を整えるため花壇や植木を植え、時にはルールを守らない子どもを注意することも。「お節介な奥山さんと言われています」と冗談まじりに話す。2年ほど前には高齢者のための「孫の手会」を発足。電球の取り換えから家具の移動など、日常で感じる不便をなくすため手を差し伸べる。なくてはならない存在だ。
○…幼少期は茨城の果樹園で過ごした。「ガキ大将でした」。新地開拓で山梨から出てきた父親。終戦後はその父を頼り親戚10世帯が移り住んだことも。「皆でわいわいするのが好きなのはDNAにあるのかも」。中学で移住した東京で、父親が晩年、自治会長として地域の文化祭を開くのも見てきた。リーダー気質は面倒見の良い父親ゆずりだ。
○…50代で挑戦した料理にはまり、今では2つの教室をかけ持つ。絵画やクラリネット、ゴルフなど多彩にこなす。3年前には得意の英語を生かしシティガイドの会員に。「挑戦が好きだと気付いた」と笑う。夢は住みよい街づくり。「良い街だから」と親を呼び寄せ2世帯が住むという光景も多くなった。「こんな街になればと思っていた方向を向いてきた。住んで良かったと言われる街にしたい」
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