横浜高校硬式野球部の中堅手として活躍し、日本ハムへの入団が決まった 淺間 大基さん 横浜高校3年 18歳
己を信じ「夢の続き」へ
○…自分を信じてやったきた結果だ。プロ野球のドラフト3位指名で、11月に入団が決まった。走攻守3拍子揃った非凡な野球センスに、ここ一番の勝負強さも合わせもつ。3年間で放ったアーチは31本。だが天才と言わしめるのはたゆまぬ努力の証だ。「練習の積み重ね。できると信じて続ければ成果が出る」。貪欲に、ひたむきに夢を現実にした。
○…「おばあちゃんが巨人ファンで」。自宅に近い東京ドームや神宮球場に家族で通った幼少期。小1で野球を始めた頃から、将来のイメージはプロ選手だった。新宿シニア時代は、投手として活躍。中3では、日本代表に選ばれ世界大会に出場した。「激戦区の神奈川で自分を試したい」。高みを目指し伝統校の門を叩いた。
○…高校入学後すぐ背番号をつけ、昨夏、春と2度の甲子園へ。夏はスタンドで応援する先輩の思いを胸に、チームをけん引した。「3年生と一緒に行きたい気持ちが強かった」。甲子園の土に初めて触れた夏の記憶が蘇る。集大成の今夏は、選手として以上に、人としてチームの精神的柱になった。「些細なことも、悩んでいる仲間がいれば助言した」。その存在を「ライバルであり支え。皆がいたから成長できた」と言葉にする。「負けられない」―寮の消灯後も1人バットを振り続けたのは高め合う同志がいたから。「打撃の調子が悪くても、しっかり練習してるお前が打てない訳ないって励ましてくれる。温かい仲間」
○…打席に入る時「よっしゃーって燃えてしまうと力む。打ってからでいい」と笑う。感情を伏せ、大胆に仕掛ける走塁、打撃を淡々と決めてきたが例外もある。甲子園行きを絶たれた今夏の準決勝では、こみ上がるものに嗚咽が止まらなかった。「3年間は納得いかない。もっとやれた」ときっぱり。グラウンドを離れれば盛り上げ役になる意外な一面も。「夢はまず結婚」とはにかむ。「ずっと1軍で活躍する選手でいたい」。新天地を前に未来図を描く。
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