治療家ネットワークの主宰で、専門学校などに赴きボランティアで技術を伝える 高子 大樹さん 柳町在住 37歳
地元からスター選手を
○…「見返りを求めなくなるほど、徹底して与え続けろ」――治療院を開院した頃に出会った言葉だ。年数回、専門学校に出向きボランティアで技術を学生に伝えるのも、この言葉を実践しているからこそ。「お金はあとからついてくる。最近、本当にそう思う」と話す。セミナーや講演会も多数こなし、技術だけでなく経営理念も広く伝える。
○…プロレスラーにあこがれ、柔道に打ち込んだ高校時代。だがケガで挫折を味わい、スポーツトレーナーを目指し専門学校へ進学する。その後、アルバイト先のスポーツクラブで、元サッカー日本代表の岩本輝雄さんと出会う。「ストレッチを担当したら、『うまいな』と褒められて」。遠征先のサイパンに同行しないかと誘われたという。「チャンスは皆にあると思う。その時に準備ができているかどうか」。現在は10人以上のプロスポーツ選手を診るまでになった。
○…「自分に才能がなかったからこそ、ない人をある人と勝負させたい」と語る。経営する治療院にはスポーツに打ち込む小・中・高校生も通う。「学校の部活は、指導者が設定したメニューの合う子が伸びる。でも環境が変われば、目立たない子が変身することも」。ケガをしない身体を作るサポートをすることで、若き選手の未来を支える。「人を変える仕事だと思っています。ゆくゆくは、地元からスター選手を作りたいんです」
○…全国の治療家をつなぐ「治療家ネットワーク」を主宰する。立ち上げのきっかけは、自身の患者が引っ越したこと。遠方では、何もしてあげられないことに気付いた。「その時、ほかの治療家の考え方や施術方法を知っていれば自信を持って紹介できると思った」と振り返る。未来に描くのは、治った患者さんとも「つながり続ける」ビジネスモデル。「やっぱり人が好き。地元でやるからには、つながりを醸成しないと」と笑みを浮かべた。
|
<PR>
|
<PR>