4月12日、並木ラボで掃除や片付けの相談室を開く 福田 美保子さん 並木在住 53歳
「家事を苦行にしない」
○…「ただの掃除や収納のテクニックを伝える場所にはしたくない」。4月から並木ラボ(金沢センターシーサイド内)で収納や掃除の悩みに応える相談室を開く。キレイという感覚や居心地のいい環境は人それぞれ。「家事の困りごとはみんな違う。伝えたいのは”家事を苦行にしない”という考え方」と話す。
○…2人の子育てがひと段落した10年前、主婦業の流れで片付けや掃除を代行するようになった。「家事や片付けは嫌いじゃなかったが、まさか仕事になるとは」。当時住んでいた東京都杉並区が行う子育て応援券の対象事業者に認定されたことで、子育て世代の依頼が増加。「もっと専門的な知識をつけなければ」と、家事セラピストなど多様な資格を取得した。やがてブログなどを見たメディアなどから番組出演や講演の依頼が次々と舞い込むように。「中途半端はしたくない」という真摯な姿勢が仕事の幅を広げてきた。
○…「働くことが好き。手相を見てもらったら、90歳を過ぎても働いていると言われた」と笑う。思えば、80歳を超えた母親もいまだ現役だ。「お客さんの家に行っている時が一番楽しい。体調が悪くても仕事だと治っちゃう」。それでも大切なのは家族との時間。ここ2年ほど、夫が海外赴任した娘と孫と同居していたため仕事は抑え気味に。「しっかり”おばあちゃん”していました」と優しい笑顔を浮かべる。
○…並木に引っ越してきて2年。自然環境、横浜や首都圏までのアクセス、地域の人々など、住み心地の良さを実感する。「でもこの良さは意外に知られてない。丁度いい間取りの家もたくさんあるので、若い世代をもっと呼び込みたい」。並木ラボの相談室が目指すのは、教える場ではなく、参加者が世代間差なく交流できる場。子育て世代とシニア世代に自然と雑談が生まれ、地域の中で助け合いができる関係性が醸成される――そんな未来を願う。
|
<PR>
|
<PR>