渡邊 永望(えいみ)さん 全国学生英語プレゼンテーションコンテストでインプレッシブ賞を受賞した
多様性を当たり前に
○…「LGBTについて学ぶワークショップを義務教育に」という内容が評価され、受賞した。昔から多国籍な友人が多く、多様な文化や価値観の人がいて当然という感覚があった。周りにLGBTの友人も多く「悩んでいる姿を昔から見てきた。何かしたいという思いがずっとあった」と話す。
○…1歳半から英会話に通う。幼稚園から小学生まで「テレビは英語の副音声で見ていた。相当インプットされた」。自分の意見を持つきっかけになったのはアメリカンスクール。小学生の夏休みに毎年通った。「あなたはどう思う、と聞かれることが多く、自然と自分の考えを持つようになった」。高校3年の時、アメリカ国務省主催の女性の地位向上やリーダー育成を目的としたプログラムの日本代表として選ばれ、渡米。「1カ月、女性の起業家や市長と交流し、女だからと諦めなくていいんだと勇気づけられた」
○…「外国人だから、女性だからと言われることが今の日本にはまだ多い」。だが、大学で留学生会の会長を務め、まとめる立場になると、多文化や異なる価値観を尊重しあうことの難しさも知った。「少しずつ歩み寄ることが大切。多様が当たり前の世の中になれば」と話す。
○…大切にしているのは「世界に変化をもたらしたければあなたが最初に変わりなさい」という言葉。「今までやりたいと思ったら行動してきた。それで世界も広がった」。今回の受賞の奨学金で2月に10日間、一人でパリやロンドン、ヘルシンキを周る。「LGBTのサポート団体などを訪ねる予定。その分野の先進国なので新しい刺激をもらえれば」と笑顔。「世界を舞台に、誰かに影響を与えられる人になりたい」と夢を語る。
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