県救急医療功労者表彰を受賞した 林 武利さん 磯子区丸山在勤 62歳
地域住民の健康を追及
○…長年にわたり地域の初期救急医療に貢献してきたことが認められ、9月に神奈川県救急医療功労者表彰を受賞した。磯子区からの受賞は3人目。開業医として開院以来、患者からの夜間相談を続け、「救急医療と言えるかわからないけど、患者さんが少しでも安心してくれたらうれしい」。医師として常に地域を見守ってきた。
○…磯子区丸山出身。「小学生のころから漠然と医者になりたいとの思いを持っていましたね」。進学校の栄光学園中学高校に進学。大学卒業後は、移植外科、透析医療を専門とし大学病院に勤務した。「移植は、劇的に症状が変わる可能性がある。移植や透析は全身を診ることが必要で、そういったところに興味があった」。大学病院でのこれらの経験は、開業医としての基礎になっている。
○…「趣味は日曜大工、今でいうDIYだね」。診療室や待合室の壁を綺麗に塗り替えたり、棚を作ったりしている。「患者さんに少しでも気持ちよく受診してもらえれば」との思いからだ。近所に歯科医院を開業している兄とは、医療と歯科の連携について相談し合うことも。「医療と歯科は関連しているケースもある。歯科医師会の会長を務める兄が近くにいて助かっています」。兄弟で地域の健康を支えていることにうれしさを感じている。
○…丸山に林クリニックを開院し20年。「小さかったお子さんが20年たっても患者さんとして来てくれ、成長を見られることも開業医としてのやりがいかな」。一方で、高齢化が進む現在において、開業医として地域で高齢者を見守る体制が必要とも感じている。「人間は年相応の健康があり、年を取り一生を終えるということは変えられない現実」。これからも、かかりつけ医として地域住民の健康を追及し続けていく。
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