全日本サーフィン選手権大会で優勝し、来年からはプロとして活動する 久保 博崇さん 金沢区東朝比奈在住 46歳
自分という波超え高みへ
○…「もうダメだと思った。まさか優勝できるとは」。優勝を決める競技直前に襲ったボードが折れるアクシデント。それでも予備のボードで波に向かい、持てる力を出し切った。「大会を通じてファイナルが一番ふがいなかった」と振り返るが、周囲のパフォーマンスを上回り初優勝。アマチュアとして臨んだ最後の大会で、個人・団体ともに日本一の座を手にした。
○…サーフィン歴は30年近く。高校卒業後、アルバイト先の先輩を通じて始めた。「最初は興味本位で、やってみたら楽しくて」。茅ヶ崎の海岸でよく練習していた縁で、日本サーフィン連盟湘南茅ヶ崎支部に所属する。30代になると徐々に大会へ参加をはじめ、今では年に4、5回参戦。初めはうまくいかなかったが、悔しさをばねに技術や経験を磨いてきた。「自然が相手だから同じ状況はない。いろいろな条件の中で、どれだけ自分を高めていけるか」。海に入らない日も、体幹トレーニングなど体作りを欠かさない。
○…仕事では横浜や川崎をはじめ、各地で行政の水道料金の検針・収納業務などを請け負う企業で勤務する。朝比奈小、大道中、当時の東金沢高で学び、金沢区は生まれ育った地元。「野島や海の公園とか、海があって自然が多い風景は地元の好きなところ」
○…全日本選手権の1週間前には、競技を長年続けてきた中でも特に印象的な出来事が。茅ヶ崎で行われた大会で結果を残し、プロ資格の公認を勝ち取ったのだ。「茅ヶ崎支部の代表として、茅ヶ崎で公認を得られたのはうれしい」と喜ぶ。来年からはプロとしての活動が始まる。「目標は今の自分を超えていくこと。それが結果にもつながるはず」。高みを目指し、波に向かっていく。
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