50周年を迎えた高舟台自治会の会長を務める 吉成 和幸さん 金沢区高舟台在住 76歳
次の半世紀へ力強い一歩を
○…高舟台自治会の会長に就任し5年。2月3日の記念式典には自治会員をはじめ、歴代会長の家族や周辺町内会長らが出席し、みんなで節目を祝った。自身が高舟台に移り住んだのは47年前。まだ道路整備が不十分で「雨が降ると道が川のようになって、出勤時は長靴を履いていた」と語る。平成に入り、舗装工事や循環バスの運行などでまちは著しく発展した。「ここまで歴史を築き上げてくれた皆さんに感謝したい」と優しい表情で話す。
○…栃木県の農家で生まれ育つ。大学進学を機に上京。現役時代は繊維関係の会社や量販店で総務部門を担当した。「”右肩上がり”の時代。企業が成長していた」と当時を懐かしむ。定年後、前会長から声を掛けられて「この地域に暮らしているから少しでも役に立てれば」と2004年に自治会役員に。2年後には現役時代の経験を活かして総務部長に就任。自治会館の管理や地域住民が楽しむサークル活動などを支えた。
○…現在はゲートボールやバドミントン、ヨガや民謡など、バラエティーに富んだ約30の活動で会館は連日にぎわう。「若い子育て世代の集まりもある。高舟台以外の人も来てくれる」と拡充を喜ぶ。山坂が多い地域とあり、会長就任後は崖崩れの危険がある場所の安全確保に向けた関係者との交渉などに奮闘。活動が実を結び、崩落防止に向けた工事が完了した場所もある。「安全になって本当に良かった」と胸をなでおろす。
○…趣味は30年続けているゴルフ。「最近は飛ばなくなった。スコアは100を行ったり来たり」と笑う。子どもは2人。近くで暮らす息子夫婦とは毎日夕食を囲み、団らんの時間を過ごしており「サッカーをしている孫の動画を見るのが楽しみ」と微笑む。子どもから大人までが安心して暮らせる地域へ「少子高齢化対策や防災、環境面など、まだまだやるべきことがある」。次の半世紀に向け、力強く一歩を踏み出した。
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