神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
港南区・栄区版 公開:2014年6月12日 エリアトップへ

横浜市 防犯灯LED化を加速 民間資金活用し費用捻出

公開:2014年6月12日

  • LINE
  • hatena

 横浜市は6月から、市内の自治会や町内会が所有する防犯灯のLED化を加速させる。民間資金を活用し、初期費用を複数年で分割して補い省エネ化を実現する「ESCO事業」を導入する。市は15年3月までに、11万7千灯の改修を目指すとし、25%にとどまっている防犯灯LED化率を85%に押し上げるとしている。

 市内には電柱共架型の防犯灯が15万6千灯ある。市は09年度から順次LED化を進めてきたが、14年3月時点で3万9千灯しか改修が完了していない。LED化が進まない理由は、高額なコスト負担だ。工事費用は1灯につき約1万5千円。すべての電柱共架式防犯灯を交換すると約23億4千万円の費用がかかる。「一括で改修すると多額の予算を確保しなければならないため、複数年度に分けて徐々に交換するしかなかった」と市担当者は話す。

 そこで市は、民間資金を活用する「ESCO事業」の採用を決め、委託先に東芝エレベータ神奈川支社等数社を選んだ。この事業は、民間業者が負担した省エネ化の工事費用を、改修で浮いた光熱費等で賄う仕組みで、初期費用を抑えて省エネ化できるメリットがある。市は蛍光灯からLEDへの交換で生じる電気代を含めた維持管理費の削減分が年間3億2千万円と試算しており、その費用を民間事業者が負担する改修費の支払いにあてる。市は、10年間で完済していくとしている。

維持・管理費も軽減

 市はさらに地域負担を減らすことを目的に、故障時の修繕も市が請け負う形をとる。これで電球の交換や自動点滅器などにかかっていた維持・管理のコストも軽減される。自治会町内会は防犯灯維持のために支払っていた1灯年間約2100円の負担がなくなり、市内2868団体(14年1月現在)で年間約2億5千万円の負担が解消される。

 港北区の新横浜町内会は世帯数2298世帯で防犯灯88灯を維持・管理している。蛍光灯防犯灯では電球切れや破損等の修繕費で年間約12万円の支出があった。「町内会費の納入額も減少傾向にあり、防犯灯の修繕費を市が負担してくれるようになるのは助かる」と町内会会計担当は話す。

 市では今後、自治会町内会が管理する鋼管ポールタイプの防犯灯2万7千灯のLED化も検討している。「コスト負担軽減や、CO2削減で温暖化防止の効果が期待できる。市内全域で工事を進めていくが安全面を第一に実施していきたい」と話している。

港南区・栄区版のトップニュース最新6

文科大臣表彰を受賞

港南図書館

文科大臣表彰を受賞

読み聞かせ活動など評価

5月9日

家庭との連絡法を統一

横浜市立学校

家庭との連絡法を統一

アプリ活用で新システム

5月9日

子育てに「ゆとり」創出

山中市長インタビュー

子育てに「ゆとり」創出

直接支援で実感へ

5月2日

桂台で高齢者買い物支援

横浜市・栄区社協ら

桂台で高齢者買い物支援

月1回”付き添い”同行

5月2日

平久井・齋藤ペア 日本代表に

杉浦紀子バトンスタジオ

平久井・齋藤ペア 日本代表に

選考会で実力発揮

4月25日

謝金、倍額に引き上げ

特別支援教育支援員

謝金、倍額に引き上げ

ニーズ発掘し、人員確保へ

4月25日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 5月9日0:00更新

  • 4月11日0:00更新

  • 4月4日0:00更新

港南区・栄区版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

コラム一覧へ

港南区・栄区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年5月9日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook