子どもの読書活動推進フォーラム(主催:文部科学省・国立青少年教育振興機構)が4月23日、国立オリンピック記念青少年総合センター(東京都渋谷区)で行われ、港南図書館(鈴木裕子館長)が「子供の読書活動優秀実践図書館」として2024年度の文科大臣表彰を受けた。読み聞かせなど、読書に関心を向けるきっかけとなる活動に力を入れており、それが評価された形だ。
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これは子どもの読書推進に向け積極的な活動を行った幼稚園・保育園・学校、図書館、団体・個人などに送られるもので、2024年度は263の団体や施設が表彰を受けた。神奈川県内の図書館としては、港南図書館が唯一。
子育て相談できる場
今回の表彰は複数の取り組みによる結果だが鈴木館長が先駆的と語るのは区役所との連携による子育て支援の取り組み。区役所が行う子育て支援事業「子育ての居場所」の会場として図書館の一室を提供し、絵本の読み聞かせ会を同日に行うことで、読書推進活動と子育て支援事業の相乗効果が生み出されているという。参加した親子は本を楽しみながら、会場にいる保育士などに子育ての相談もできるためだ。
また、その他にもボランティアとの協力による年間100回以上の絵本の読み聞かせ会、マスコットキャラクターや塗り絵などを利用した親しみやすい図書館作りなどが同館の特徴的な取り組みだという。幼児から児童までと、その保護者に向けたサービスを充実させたことで、児童書の貸出冊数が2022年度までの4年間で24%増加したという成果も得られた。
鈴木館長は表彰について「職員、ボランティアの励みになる。これからもより一層読書を広げて、子どもの豊かな心を育みたい」と話した。
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