港南区・栄区版 掲載号:2016年10月27日号
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絵本作品「うさぎのさとうくん」がNPO主催の幻燈会で紹介される 相野谷(あいのや) 由起(ゆき)さん 南区在住 絵本作家

「想像力は生きる力」

 ○…幼いころから下永谷で育ち、港南区、栄区で学んだ。幻燈会で作品が紹介されることは何度かあるが、地元開催は特別な思いがある。「同じ地域で生まれ育った子どもたちと、私の根っこにある子ども時代の感じ方を共有できるかもしれない。作品を知ってもらえるのも嬉しい」。幻燈会ではほの暗い室内にスライド映写機で原画に近い色や質感を映し出し、非日常的な時間を楽しめるという。 

 ○…子どものころから絵を描くのが好きで、「将来は絵を描く仕事がしたい」と漠然と思っていた。絵本作家という職業を知ったのは中学生のとき。友人から薦められたことがきっかけだった。多摩美術大学に進学し、在学中から公募展に出展。卒業後はアルバイトをしながら、イラストレーターの仕事をして生計を立ててきた。「絵も文章も、自分で世界をまるごと作れる」という絵本作家の夢を諦めず、公募展に出展し続けた。30歳のとき、公募展で佳作を受賞した作品が幼児雑誌の編集者の目に留まり、「うみへいったひ」でデビューを果たした。

 ○…「絵本制作では文章は添え物」と考える。言葉を最小限にして、頭に浮かんだ描きたい場面から描くという。代表作「うさぎのさとうくん」の読者対象は幼児だが、作品を気に入る多くは保護者。「ファンタジーでゆったりとしたさとうくんの日常から、子どもの頃に持っていたものを思い出してホッとするのかも」と想像する。「起承転結はなく、さとうくんが今を楽しんでいるお話。早く目的地に着くことばかりを考えるのではなくて、歩くことそのものを楽しめたらいい」

 ○…子どものころ、母親が寝る前に文学集を読み聞かせてくれた。絵のない文章から情景を想像するのが楽しかった。「想像力は生きる力だと思う。子どもも大人も持っていれば、大変なことも乗り越えられるはず。大切にしてほしい」。絵本を通じ、味わいある生き方を表現していく。

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