栄区囲碁連盟の会長として1月6日に第12回地域交流囲碁大会を開く 三間 修司さん 栄区尾月在住 83歳
石の価値は置かれた時に
○…栄区囲碁連盟が開く年5回の大会で唯一の団体戦として親しまれている1月の「地域交流囲碁大会」。地域ごとにチームを作り、会員でなくても出場できるとあって毎回120人ほどが腕を競い合う。「個人戦では終盤に諦めてしまうこともあるが、チーム戦では形勢が悪くなっても最後まで踏ん張ろうと思うもの」。仲間と分かち合う勝利の喜びも醍醐味だ。
○…囲碁の盛んな栄区には現在、栄区囲碁普及会、楽碁会、日本棋院横浜栄支部という組織が存在しているが、いずれも栄区誕生間もなく設立した囲碁連盟から始まっている。その時々の課題や要望に応えるように運営が続けられ、今大会ではより多くの女性参加を促すきっかけになればと「女流チーム」が初めて結成・参戦する。「雰囲気がよく活気もある。賑やかだったり、和んだり」と楽しみにしている。
○…鶴見区育ち。父と3人の兄が碁石を打つ姿を見て育ち、高校生の頃には父が会社から帰るのを待って毎日のように碁盤を囲むのが楽しみだった。学生時代は学校近くの碁会所に通い、会社員となってからは会社のサークルでも碁を打った。「将棋は駒それぞれに役割があるが、囲碁は意味を持たないただの石ころ。それが置かれてはじめて価値が生まれる」――。そんな奥深さに魅せられ、振り返れば70年近く碁石を手にしてきた。
○…16年前に妻が亡くなってから「一人で家にいてもしょうがない」と自治会館での囲碁クラブに顔を出すようになった。その時の出会いがきっかけで連盟に入ることとなり、5年前からは会長の役を担っている。「もちろん碁も楽しいけれど、それ以上に、仲間が増えたことがうれしい。幹事会の後の飲み会とかね。囲碁をやっていて本当によかったと思う」
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