5月に港南土木事務所に着任した新所長 内海 貴志さん 東京都大田区在住 54歳
種をまく、ヒゲの所長
○…「港南区は街路樹の緑や河川の水辺空間が非常に豊富」。5月に港南土木事務所に着任した新所長は区の印象を語る。河川や道路、公園、下水などインフラの維持管理から風水害や震災の緊急対策まで多岐にわたる土木事務所の業務をまとめ上げる立場だが、「地域の人たちと魅力的なまちづくりに取り組んでいきたい」。住民との協働を第一に、一歩ずつ踏み出す決意だ。
○…武蔵工業大学を卒業し、昭和55年に土木職で横浜市に入庁。当時の横浜市は基盤整備が不十分だったため、やりがいを感じたのが志望の理由だ。入庁後は横浜環状道路や横浜駅の整備などに関わってきたが、印象深いのはみなとみらいの基盤整備。電気や水道、ガスなどのライフラインをまとめて地下に埋設する共同溝を担当したが、整備後に高層ビルが出来上がっていく様子を「基盤整備は種まきみたいなもの。その整備によって種は芽を伸ばし、花を咲かせる」と振り返る。しっかりとした基盤があってこそ、まちは発展する。その実例を自ら経験した。
○…東京都大田区生まれ。学生時代はラグビーに熱中し、都立小山台高校在学時には都で3位になったことも。トレードマークのヒゲは生やして10年以上。「中身がないので、外見を着飾るのです」と笑うが、夫人の見立てで身だしなみには気を使う。そんな夫人と休日にまち歩きをするのが趣味。「スカイツリーとか話題のスポットを見に行きます。ミーハーなもので」と話すが、先々でどのようなまちづくりをしているのか、気になってしまうのだとか。
○…公園愛護会や水辺愛護会、ハマロード・サポーターなど、熱心に活動をする地域住民に感謝の気持ちを口にする。同時に「自分が率先して地域の方と一緒にやっていきたい」と熱い思いも。地域と行政が一緒にまちづくりをする。その基盤づくりが仕事。今日も新所長は種をまく。魅力あるまちづくりをし、住民と一緒に花を咲かせるために。
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