港南区 農作業でつながりづくり 自ら育てたそばに舌鼓
港南区は区民参加型の事業として、野庭町と大久保の畑で様々な農作物を栽培している。2月9日には今年度の集大成として自ら育て、収穫したそばを打ち、味わった。
区は、区民同士のつながりづくりや地産地消の推進、ふるさと意識の醸成を目的として、農耕作体験「ビタミン満菜(まんさい)農園」を企画。農家から無償で提供を受けている野庭町の農地と、大久保にある市未利用地で様々な野菜を1歳から80代までの区民60人が中心となって栽培してきた。
今回は1年間の活動の締めくくりとして収穫したそばを打ち、試食会を開催。そば打ちを恒例の地域行事としているさつき台自治会(林金吾会長)の指導協力の下、区民35人がウィリング横浜の調理室に集まり、そば打ちに挑戦した。
当日は幼児も6人参加し、周りの大人と一緒にこねて伸ばすなどそば打ちを体験。3人の子どもと参加した阿部敦史さん(30)と友紀さん(28)夫婦は都市部の出身で農業とは縁がなかったというが、「子どもに農体験をさせたかった」と家族で満菜農園に参加した理由を話す。そばを試食した姫奈(ひな)ちゃん(6)も「自分で作ったからおいしい」と笑顔を見せた。同じく参加した大貫一幸区長は「この事業で港南区にも畑があることを意識してもらえる。自然に楽しみながら世代間交流もできる」と感想を述べ、最後には参加者全員で地域づくり応援歌「明るく元気ひまわりこうなん」を歌うなど賑やかに終了した。
区担当者によると、来年度も満菜農園は実施し、若干名の募集も行う予定だ。
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