今年開業25周年を迎えた横浜アリーナの代表を務める 東 淳(ひがしあつし)さん 東京都在住 55歳
会話が生み出す「変革」
○…コンサートや式典などが日々行われ、アーティストや観客に愛され続けて迎えた25周年。「新横浜の地域住民、近隣企業のご理解のおかげがあって、経営理念でもある『夢と感動』を提供することができました。お礼を申し上げたい」と謝意を示す。
〇…出資会社の一つであるキリンホールディングス(株)からの出向として2013年3月、現職に就任。以来、取り組んできたことは「変革」だ。「築き上げた現状に甘んじるのではなく、お客様にとってベストな施設であるかを一から考え直しました」。自ら会場内を歩くことで、観客から「自分の席が見つからない」という生の声を拾えた。会場内の案内表示を大きく見やすく変えるなどの対策をとってきた。「相手を理解するためには顔と顔を合わせて『しゃべること』。従業員にも常に話し掛けて意見をもらっています」
〇…大学卒業後は大阪支社に配属され、10年間以上を関西で過ごした。「街を歩いている知らない人でも話しかけてくる。東京出身の私からすると衝撃でした」。自分の意見を率直に話す関西人のコミュニケーション力に多くのことを学んだという。「私は相手のふところに飛び込んでいくような会話をよくするんです。ずいぶん影響を受けてますね」。小学生のころから吹奏楽のクラブに入り、トランペットやオーボエを演奏。今でも無類のクラシック好きで自宅や車でいつも流しているという。「音楽に関わりの深いアリーナを任せていただいて、自分にはぴったりだと感じています」
〇…設営業者等も含めた「チーム横浜アリーナ」を結成し、一丸となって「前向きに迅速に誠意を持って取り組むこと」をキーワードに運営を行っていく。「これまでの25年の実績をさらにレベルアップさせて、お客様が『また横浜アリーナを利用したい』と思っていただけるようにブランド力の向上を目指したい」と今後を見据えた。
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