やまびこフォトクラブの会長として10回目の写真展を開催する 島崎允(まこと)さん 上大岡西在住 74歳
好奇心で磨き続ける感性
○…デジタルカメラを使った勉強会と撮影会を目的に2007年に立ち上げた「やまびこフォトクラブ」。現在は夏と冬の年2回、会員による写真展を開催しており、今回は60代、70代が中心の約20人が、A3ノビサイズの作品を1人3点ずつ出品する。節目の第10回だが、「回を重ねることで、惰性になってしまうのでは困る」。会長として冷静にクラブの行方を見守る。
○…発足のきっかけは、50代から始めたバイク仲間との活動。日帰りで関東エリアを走り回っては、風景や仲間の写真を撮っていたが、次第に興味はカメラが中心に。クラブでは毎週水曜に勉強会を行い、木曜には撮影会へ出かける。写真をプリントアウトし、土曜に集まって寸評会を行うのが定例だ。講師として指導にも当たるが、「定番で、つまらないものは撮るな」。オリジナルの1枚を、というのが願いだ。「誰だって感性はある。好奇心を持っていればその感性が磨かれ、新たな経験にもつながる。その繰り返しだと思うよ」
○…横浜市南区で生まれ育ち、南高の2期生。青年期は伊勢佐木町で多くの時間を過ごした。「街では、かっぱらいもあったし、喧嘩も多かった」と当時の繁華街を振り返る。バーやレストラン、小料理屋など様々な飲食店を経営し、上大岡ではスナックを営んでいたことも。それゆえ人との関わりは多かったが、「誰と接しても、格好つけないというのは今と同じかな」。
○…1度の撮影会で撮るのは、ほんの10枚ほど。「数多く撮ってもろくなことがないんだ」と笑顔で理由を明かす。撮った写真は、パソコンを駆使して編集・加工まで行い、それもまた会員に指導している。シャッターを押す瞬間は集中するが、会員の撮影する様子を見たり、食事をともにしたりすることも楽しみの1つ。またクラブでは時事問題について話し合う時間も設けており、「どれも親睦が目的。写真はクラブの『軸』だけど、あくまで手段かな」。
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