4月1日付けで港南区長に就任した 今冨 雄一郎さん 中区在住 57歳
最前線で寄り添うサービスを
○…港南区長に就任し、同じく異動してきた職員に「新しい気持ちで頑張ろう。1つの節目なので新鮮な気持ちで取り組んでほしい」と呼びかけた。港南区に勤務するのは今回が初めて。就任が決まってすぐ、中区の自宅から自転車に乗って港南区内を巡ったという。「賑やかな雰囲気と住宅地の落ちついた雰囲気の両面がある。広々とした公園もあり、多様多面な顔を持つ地域だと思う」
○…「区役所は基礎自治体の最前線だから、区民の皆さんに寄り添うことが何よりも大切」。約500人の職員のまとめ役としての役割は大きい。「行政はサービス業だと捉えている。お客様である市民の皆様にどう満足してもらえるか。そして行政の基本として正確な仕事をこなすこと」と改めて気を引き締める。
○…出身は中区本牧。学生時代は法律を学び、司法試験にもチャレンジしたが、「人のために役立てることは同じ」と公務員の道を選んだ。26歳の時に横浜市役所に入庁。以来、多くの時間を経済局で過ごした。通産省にも出向し、京浜臨海部の再編やベンチャー企業の支援、企業誘致にも従事した。「公務員でありながらも一味違う仕事にやりがいを感じた。当時支援した会社が今では大きくなったことが嬉しい」と目を細める。
○…「歳も歳だから趣味がないとね」。中学3年生で始めたフルート。一度は遠ざかっていたが、2年ほど前から再び習っている。また最近関心を寄せているのが「成年後見」だ。「これからの担い手を誰かがやらなければならない。いつか自分の経験が生かせればいい」というが、「区長に就任してからなかなか余裕がないかな」と笑う。港南区は今年で区制50周年を迎える。これから様々な関連事業が控え、奔走する日々が続きそうだ。
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