永谷の昔を伝える「永谷ふるさと村」の事務局長を務める 中本 道生さん 上永谷在住 71歳
歴史の道を生きる
○…港南区永谷地区の歴史を伝える活動を行う「永谷ふるさと村」のメンバーとして、地域に残る歴史遺産や遺跡の場所、内容を調べ、地域住民や小学生向けに講座を続けている。8月には日限山の歴史をまとめた紙芝居を永谷地区センターで発表する。「古い写真や資料を地域の人から提供してもらっている。『お宝探し』の探検をする気分で活動している」と話す。
○…高校生の頃から歴史好きでその中でも郷土史に興味を持った。「港南区を通る武相国境に関心を持ち、詳しく調べてみたい」と6年前から永谷ふるさと村に加入した。会員は16人。全員が港南区内の住民。「仲間が地元の人ということが強み。お互いに信頼関係を築き、知らない情報を教えてもらい、人との繋がりが生まれる」と笑顔を見せる。手に入れた情報をパワーポイントや図を用いながらまとめ、最近買ったという端末の中にはさまざまな情報を分かりやすく整理している。「自分なりにまとめていくことも楽しい。それを使って講座も開く」
○…滋賀県の大津市出身で18歳まで県内で暮らした。その後、大手の製菓会社に入社、主に海外向けの取引を行う部門で国内や海外を飛び回った。忙しい中でも古道や街道を歩き日光街道150Kmを7日間かけて歩いたことも。「自分の『道生』という名の通り、道歩きをして歴史を感じることが好き」と笑う。
○…小学生から地元の歴史に触れることが大切と、積極的に出前講座を行い、6年間で32クラス、延べ1000人の児童に講話を行った。「小学生とも顔馴染みになり、声をかけてもらえるのが嬉しい。講座の中で歴史に興味を持ってくれる中学生も出てきた。」と活動の成果も。「今後も活動を続けたい」と終わりのない歴史の道を歩き続ける。
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