今年4月に笠間地域ケアプラザの所長に就いた 金枝 洋平さん 藤沢市在住 44歳
「支援する、される」ではなく
○…ケアマネジャーとして7年間勤めてきた栄区の笠間地域ケアプラザで今年4月、所長として新たなスタートを切った。同施設は大船駅東口の駅前にあり、「前を通ったことはあるけれど入ったことはなかった、という声をよく耳にする」という。福祉・保健の身近な相談窓口としての役割を全うするためにも、「まずは誰もが一度は行ったことがある場所にできたら」と話す。
○…コロナ禍でケアプラザの事業も制限を受けたが、今年は「自粛ばかりでなく、できることを考えて方法を模索したい。停滞しないように」と力を込める。大事にしているのがニーズの把握。地元との接点を増やしていき、生の声を聞かせてもらえたらという。「何か支援をする、されるではなく、パートナーの関係が理想。まずは地域を知っていきたい」
○…港南区下永谷出身。上郷高校(当時)卒業後はスーパーでのアルバイトに汗を流した。看護師の母の影響もあって20代前半から福祉の道に進むと、実務経験を重ねる中で資格もステップアップしてきた。ケアマネジャーは介護保険の利用者が望む生活と介護サービスの調整が主な役割という。「こちらの価値観で物事を進めようとするとうまくいかない。一人ひとりにとっての普通がある」。時に失敗も経験しながら、向き合う姿勢を見直してきた。
○…家に帰れば中2と小6の男子の父として、キャンプに出かけるアウトドアな一面も。「でも最近はあまり遊んでくれなくて」と笑い、庭で過ごす愛犬とのひと時が気分転換になっているという。所長職は「チームの皆が働きやすいようなサポートが第一。いてもいなくてもいいってくらいが理想かも」。舵取り役としての歩みは始まったばかりだ。
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