芹が谷連合自治会の新会長を務める 飯島 英夫さん 港南区芹が谷在住 80歳
「助け合い」で地域束ねる
○…芹が谷地区内の6団体を束ねる連合自治会の会長にこのほど就任。区の福祉保健計画「ひまわりプラン」の推進や、グランドゴルフ大会、天ぷら油回収推進など、さまざまな取り組みを通じ住みよい街づくりを目指す。これまで副会長として9年間まとめ役を担い、浩南台町内会の会長も兼任する。「拙速に決めず、時間をかけ意見をじっくり聞いてまとめるのが仕事。みんなでいい街をつくりたい」
○…埼玉県生まれ。中学卒業後は鉄鋼会社に就職し、会社のある川崎市へ。社内の教習所で3年間学び、18歳で現場に配属。働きながら「高校くらいは出ないと」という思いで定時制高校に通学した。卒業後は自費で4年間、大学夜間部へ。午後10時半ごろに帰宅し、翌朝早くから仕事に向かう生活を続けた努力家だ。「仕事が終わった後時間があったからね」。笑顔の裏に並々ならぬ苦労の跡がにじむ。
○…結婚後、33歳で港南区へ。地域との接点ができたのは37歳の時、浩南台町内会のバレーボールクラブの指導を始めたこと。若い頃に趣味でやっていたことを知った近隣住民からの誘いがきっかけだ。ママさんバレーを4年、小学生バレーを5年、それぞれ指導した後、体育指導員への就任を打診され地域活動をスタート。「地域に対して何もできておらず、いずれ恩返ししたい気持ちはずっとあった」と当時を回顧する。
○…「バレーボールは団体競技だから、個人プレーでは勝てない。地域活動も同じ」と、大事にするのは「助け合い」の精神だ。「常日頃から思っている。何もしないで周囲がやってくれることもあるけど、まずは自分が努力しなきゃ。一人では何もできない」たゆまぬ努力を続け、これからも地域をけん引する。
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