被災地から 「海と緑と太陽の共生・海浜新都市」へ 岩手県陸前高田市長・戸羽太
昨年3月11日の東日本大震災から早いもので1年が経ちました。
陸前高田市では震災により、死者・行方不明者合わせて1800名を超える甚大な被害を受け、市街地は跡形もなく壊滅しました。
あらためて、震災で犠牲となられた全ての方のご冥福をお祈りいたします。
震災発生直後から、国、県、自衛隊、警察、海上保安庁、消防などをはじめ、全国の自治体や国内はもとより世界各国の皆様から温かく、心強い御支援を頂いて参りました。
特にも、私が青春時代を過ごした町田市の皆様には、家族のように御心配を頂いており、1年が経過した今日でも引き続き応援を頂いておりますことに心から感謝を申し上げます。
お陰様で、昨年12月の市議会定例会で『陸前高田市震災復興計画』が承認されました。
復興への道のりは大変な困難が予想されますが、新年度を『復興元年』とし、ゼロからのスタートだからこそできることにも取り組んで参りたいと考えております。
『みんなちがってみんないい』。詩人・金子みすゞさんの有名な詩の一節です。
生まれ変わる陸前高田市は『ノマーライゼーション』という言葉のいらない、世界の人に誇れる美しいまち、そこに住む人たちの心が美しいと言われるような『海と緑と太陽の共生・海浜新都市』の創造に全力で取り組んで参ります。
震災1年を境に、被災地のことがメディアで取り上げられる機会は激減することが予想されますが、町田市の皆様、日本中の皆様、被災地ではまだまだ厳しい中、戦いが続いているのだということを忘れないで下さい。
いつの日か、お世話になった皆様を笑顔で陸前高田市にお招きできる日を楽しみにしています。
戸羽太市長
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