意見広告 くらしと平和は、ゆずれません 元衆議院議員 くしぶち万里
町田と多摩の地域を毎日歩いていると、たくさんの深刻な声をお聴きします。「物価が高くなり、少し収入が増えても実質の賃金は減っている」「教育費が高くて2人目を産めない」「会社の売り上げは15%増えても利益率は悪い。原材料費が値上がりしてやっていけない」「介護保険料や消費税は上がったのに、介護サービスが減るのはおかしい」「戦争や武器輸出で稼ぐのはおかしい」…。アベノミクスがもたらしたもの、それは何だったのでしょうか。
3人に2人が生活に不安
先日公表されたGDP速報値は年率換算でマイナス1・6%と極めて悪く、アベノミクスが想定以上に国民生活、経済活動に悪影響を及ぼしていることが明らかになりました。内閣府の国民生活アンケートによれば、3人に2人が生活に不安を感じると答えています。株価をあげて、国民の期待を高める効果はあったものの、2年間も政策を継続して、それでも実体経済や国民生活を改善できないということは、アベノミクスが根本的に間違っていたということを示しているのではないでしょうか。強いものがさらに強くなることで経済を引き上げる安倍政権の経済政策は、失敗だと言わざるを得ません。
アベノミクスに欠けているのは、日本経済を下支えし、国民生活を下から押し上げる発想です。人口減少・少子高齢化がすすむ今、国内に仕事を増やし、安心して働けるルールを整備すること。そして若者に希望を与え、女性が働きやすい環境を整え、中間層の雇用
を安定させることが、経済を再生させ、人々の安心を生み出します。さらに、高齢者の皆さんに安心して暮らしていただけるよう、社会保障や社会的に弱い立場の人たちへのサポートを充実させ、安心感を共有できる仕組みを作らなければなりません。
ともに生きる日本を
アベノミクスの失敗をそのままに、構造改革、行政改革もなしに、国の多額の借金のツケを将来世代に回すのは、あまりにも無責任。それでは未来を担う若者が元気をなくし、国民生活の活力が失われてしまいます。人と人とが支え合い、幸せを実感できる安心の社会をつくることが、私の政治の原点です。グローバル化がすすむ時代だからこそ、「日本とは何か」、「日本人とは何か」を見つめ直す時期にきていると思います。排外的なナショナリズムに向かうのではなく、長い歴史の中で日本に育まれてきた「多様性」という価値を大事に、我が国の伝統や文化をひらき、多くの犠牲者を出した先の大戦に学んで、世界から評価されている平和な日本を守ってゆく。『ともに生きる日本』の実現めざして歩みを続けたいと思います。
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