老朽化のため、124年ぶりに修理された福田神社のみこしが今月3日に披露され、地域の住民およそ100人が集まった。みこしは7月17日に開催される福田神社夏祭りで14の神酒所(みきしょ)を順に巡る。
桜ヶ丘駅西側にある福田神社は、昭和41年に山下地区の子之社と境橋地区の日枝社が合祀しできた神社。現存するみこしは室町時代から続く子之社が合祀前から所有していたもの。
修理前のみこしが作られたのはコレラが大流行した翌年の明治20年9月。古くなったみこしを粗末に捨ててしまった報いだといううわさが広がり、疫神を鎮めるために大山の宮大工・手中明王太郎に作成を依頼した。その後「担げば1年間病気にならない」とされ、担がれ続けてきた。
124年間使い続けたため、ボルトやワイヤーで何度も補強しなければならない状態になり、「もう限界だろう。作り直すか」という話が持ち上がったのが昨年。「せっかくの長い歴史。残していこう」と福田神社総代会(山下真一会長)が中心となり、宮大工探しや地域での費用集めなどを行った。
8カ月かけ、デザインや装飾具はほぼ元のまま、きれいに修理された。「後世のために大切にして、伝統を繋げていきます」と山下会長。
17日の夏祭りでは神酒所ごとに地域の人がみこしを迎え入れるために集まる。市の重要無形文化財に指定されている「福田神社囃子獅子舞」も披露される。
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