神奈川県内25消防本部の代表約600人が救助技術の速さと質を競う「第38回神奈川県消防救助技術指導会」が6月20日に横浜市内で開かれ、大和市消防本部の救助隊員が3種目を制覇した。
この指導会は、陸上と水上の2部門、各7種目で救助技術を競い、上部大会への出場を目指す競技大会。
大和市消防からは陸上の部の「はしご登はん」と「ほふく救出」、「引揚救助」、「障害突破」の4種目に計19人が出場した。
このうち「はしご登はん」と「ほふく救出」、「引揚救助」の3種目で大和勢が優勝を独占した。引揚救助は2年連続、ほふくは昨年県2位、はしご登はんの関隼人消防士は昨年33位からの飛躍で偉業を達成した。
「はしご」と「ほふく」は8月に広島市内で開催される「第42回全国消防救助技術大会」へ出場することが決まった。「引揚」は7月に横浜市内で開催される関東大会で6位以内に入れば8月の全国大会に出場できるという。
昨年に続き全国出場を決めた青木仁士長は「このような結果を残せたのは、個々の努力だけでなく、指導者や周囲の皆さんのおかげです」と話していた。
優勝種目と隊員名、競技内容は次の通り。
▽はしご登はん(個人・出場40人)/関隼人消防士(25)-自己確保の命綱を結索した後、垂直に固定された15メートルのはしごを登る競技。災害建物への進入など消防活動の基本となる訓練。
▽ほふく救出(1チーム3人・出場34組)/小林敦副士長(29)、鎌田眞也副士長(28)、辻純希消防士(23)-要救助者を含む3人1組で、1人が空気呼吸器を着装して長さ8メートルの煙道内を検索。要救助者を屋外に救出した後、2人で安全地点まで搬送する競技。ビルや地下街などで煙に巻かれた人を救出するための訓練。
▽引揚救助(1チーム5人・出場15組)/青木仁士長(31)、根本豪人副士長(29)、松原潤副士長(27)、長谷部湧消防士(23)、片山拓也消防士(25)―空気呼吸器を背負い地上から地下へ降り、逃げ遅れた人を捜索した後、地上へ救出する競技。地下やマンホール内などでの災害を想定した訓練。
優勝した隊員らは6月27日、市長に大会の結果を報告した=写真右下。
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