大和市は2月10日、2015年度当初予算案を発表した。一般会計は14年度当初比4・3%増で、市発足以来、最大規模となる806億9千万円。大和駅東側第4地区市街地再開発事業やスポーツセンター施設改修事業等の投資的経費の増加や子ども・子育て支援新制度に伴い扶助費が膨らんだことなどが予算額を押し上げた。
市の予算の中心となる一般会計は806億9千万円で、前年度当初予算と比較すると33億5千万円(4・3%)の増となった。また、下水道や国民健康保険、介護保険、後期高齢者医療、渋谷土地区画整理事業の特別会計予算は529億8199万で、前年度当初予算に比べて38億4081万円(7・8%)の増になった。企業会計の病院事業は124億7095万円で、前年度当初予算に比べて18億3097万円の減になった(前年度は退職給付引当金等を計上)。
一般会計、特別会計、企業会計を合わせた予算総額は、渋谷土地区画整理事業特別会計、病院事業会計を除く会計で増になり、1461億4295万円(前年比3・8%増)になる。
歳出で前年度に比べ増額となったのは、議会費(前年比3・3%増)、総務費(0・4%)、民生費(4・7%)、衛生費(1・2%)、商工費(3・2%)、土木費(9・8%)、教育費(18・6%)。高い伸び率となった教育費は、中学校防音整備事業や学校給食施設大規模改修事業等が減少するものの、小学校防音整備事業、スポーツセンター施設大規模改修工事、新図書館施設整備事業などの経費が増加したことによるもので、前年比で16億6408万円の増となった。
歳入では、市税収入を前年度と同額程度の350億5200万円を見込んでいる。市債は財源不足に対応するため臨時財政対策債を17億千万円(前年比25・4%減)計上している。大和駅東側第4地区市街地再開発に50億円3300万円(前年比63・2%増)をはじめ、小学校防音設備整備、スポーツセンター施設大規模改修等での事業債の発行により、市債総額は101億1200万円(前年比30・1%増)になる。
◇◇◇
2015年度に予定している主な施策は次の通り。
▽ファミリーサポートセンター事業に病児・病後児を対象とした「病児お迎えサービス」を追加
▽待機児童の解消を図るため、民間保育所の新設などを支援(民間保育所1園を新設し、認定保育施設5園を認可保育所に移行)
▽児童の放課後の学習支援の場である「放課後寺子屋やまと」を市立小学校全校に拡大
▽「放課後児童クラブ」の受け入れ対象児童を、小学1〜3年生から、小学1〜6年生に拡大
▽がん患者などにウィッグ購入費を助成
▽地域の相談所・居場所を大和市中・南部にも設置
▽コミュニティセンター全館に防犯カメラを設置
▽コンビニエンスストアで住民票の写しなどを交付
▽建築物の耐震化等促進事業(「耐震診断義務路線」の沿道建築物の耐震診断に係る費用を補助、不燃化・バリアフリー化改修工事に係る費用を補助)
▽大和スポーツセンター体育会館に冷暖房設備設置
▽文ヶ岡小学校区から光丘中へ電車で通う生徒の定期券代を全額補助
▽自転車通行空間の整備(15年度整備は、福田相模原線、下鶴間桜森線など)
3月12日に採決
予算案は2月16日に開会した大和市議会第1回定例会に提出されており、最終日の3月12日に採決が行われる予定。
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