「やまと国際フレンドクラブ」(長谷部美由紀会長・24人)による市内の外国人児童らを対象とした夏休み学習教室「学べ〜る」が8月3日から5日にかけて、保健福祉センターで開催された。大和市市民活動推進補助金の助成を受けて、児童44人と学生ボランティア41人が参加した。
大和市には約70カ国、約5700人の外国籍を持つ人が住民登録をしており、市内の小中学校に通う外国人児童生徒は361人(5月1日時点)。そのうち、日本語の指導を必要とする児童は260人で、日常会話が十分にできない、日常会話ができても、学年相当の学習言語能力が不足し、授業参加に支障が生じているケースも多いという。大和市では、公益財団法人大和市国際化協会などの協力で、日本語学習支援などを実施している。
こういった現状を受け、外国人市民のサポートを行っている市民団体「やまと国際フレンドクラブ」では、7年前から夏休みを利用した学生ボランティアが先生役となって児童の学習を手助けする教室「学べ〜る」を企画してきた。
マンツーマンによる指導で、単なる補習ではなく、授業の合間にゲームや歌などを組み込むなどコミュニケーションに重点を置いた内容が特徴。参加する学生にとっても将来を見据えたキャリア実習の場になることから、参加する学校間でも注目を集めてきた。
7高校、2大学が協力
今回、市民活動推進補助金制度を活用し事業規模を拡大。学生ボランティアの募集を市内全高校と近隣校、大学にも呼びかけ、大和西高校をはじめ7高校、2大学の学生が参加した。
アメリカにルーツをもつ岩田マリー尚美さん(明治学院大学2年生)は、「自分も似た環境だったので苦労もわかる。経験を役立てたい」と参加。児童たちは「面白くて、わかりやすい」と宿題に取り組んでいた。
長谷部会長は「国際交流を目指している学生たちの人材育成の場になればうれしい。今後も続けていきたい」と話していた。
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