身近な出来事などをつづる「五行歌(ごぎょうか)」の全国大会が9月27日と28日に横浜市で開かれ、深見台に住む中崎あや子さん(72)が最優秀賞の「1席」に輝いた。
「五行歌」とは、1957年に誕生した「五行で縦書き」というほかに、文字数や季語などの一切の制約がない新しい詩歌形式。現在日本全国に50万人の愛好者をもち、新聞や雑誌などでも投稿コーナーができるなど、幅広い世代で人気が高まっている。
全国大会には、北海道から沖縄までの愛好家250人が参加。その中から中崎さんの歌「病気療養のため/新たな地で頑張ると/住所のない挨拶状/関わりのはしご外した/老いの絶ち方」が1席に選ばれた。
この歌は、老人性の病にかかり施設に入居した知人から、住所が記載されていない葉書が届き、老いの絶ち方についての切ない思いをつづったものだという。中崎さんは「1席になるとは思ってみてもいなかった。嬉しさよりも驚きで」と入賞の喜びを語った。
自分の言葉を歌に
中崎さんは、12年前に新聞に掲載されていた五行歌コーナーを見て、「なんて自由なリズム。私にもできそう」と興味を持ち、独学で歌作りをスタート。すぐに新聞や雑誌にも投稿するようになり、その年に「まちだ相模五行歌会」に入会したという。
「大和にも歌の輪を広げたい」と2006年に「やまと向日葵五行歌会」も発足させた。現在は14人の会員と生涯学習センターを拠点に月1回の歌会を開き、歌を楽しんでいる。
「特に情景からいい歌が浮かぶ」とメモは欠かさず持ち歩いているという中崎さん。「その時見た事、感じた事、思った事を自分の言葉で書けるのが五行歌の魅力。多くの人に知ってもらい、仲間を増やしたい」と思いを語った。
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