大和市立北大和小学校(同市下鶴間)の西門前の県道56号線に信号機と横断歩道が新設され、3月22日に児童らが参加して、点灯式や渡り初めが行われた。同校を挟んだ南北約680mの間にはこれまで横断歩道がなく、不便を強いられていた。長年にわたり地元住民や学校関係者から出されていた要望がかなった。
同校から最寄りの横断歩道までは北で240m、南で440m離れており、道路を横断するのに不便さがあった。正門前には歩道橋があり約半数の児童らが利用していたものの、歩道橋の段差は高齢者などには利用しづらいところがあった。大人が道路を無理に横断することも少なくなかったという。2014年8月からの1年間にこの区間での人身事故は6件発生しており、1人が死亡、5人が負傷している。車同士でぶつかる事故も10件起きている。地元自治会では信号機等の設置を12年から県警に求めていた。また、学校PTAも市に要望していた。
点灯式は池田光夫警察署長の主催者挨拶に続き、大木哲市長が来賓挨拶。児童が新設信号機の点灯のスイッチを押した後に、出席者と共に渡り初めをした。
新設された信号機は押しボタン式で、大和署管轄では300カ所目になる。15年度に大和市で新設された信号機はこの1カ所のみ。
つきみ野自治会の山元哲夫会長は「大人達の道路の横断は、子どもたちへの教育上でも頭を悩ませていた。交通ルールを地域で守っていきたい」と設置を喜んだ。また、3月末で退職する前田良行校長は「これで児童が安全に渡れるようになった。登下校以外でも利用者が多く本当によかった」と話した。
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