林間の平原久子さん(76)が10月20日(日)、渋谷学習センターIKOZAで開催される『戦争体験を聞く会』の一環で、戦中戦後によく食べたという「いもだんご」を作る。
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1942(昭和17)年生まれの平原さんにとっていもだんごは「母がよく作ってくれた」懐かしい食べ物。当時は生のサツマイモをスライスし、むしろに敷き、乾燥させ、石臼で挽いて粉にし、水で溶き、丸め、蒸したり焼いたりして食べたという。「皮ごと作るから真っ黒でね。芋の角切りを入れて『鬼まんじゅう』にしたりして。甘くはないけれど、腹持ちすればよかった。今のは白玉粉を入れるので、柔らかくて美味しいですよ。当時食べたことのある人は懐かしがってくれます」と笑顔で話す。
平原さんはこれまでも戦争体験会の場で水団(すいとん)などを作り、ふるまってきた。その度に脳裏にあるのは平和への願い。「子どもたちには、日本で食べるのに大変な時代があったこと、今でも世界には水団やいもだんごすら食べられない人がいることを知ってほしい。そして食べ物が手に入らなくなるような戦争を二度と起こさぬよう、今の平和を大切にして」と訴えた。
『戦争体験を聞く会』は、8月に平和学習派遣で広島を訪れた小・中学生による報告会と戦争体験者による戦時中の生活や戦地での体験が語られる。午後1時30分から4時。先着100人。いもだんごづくりはIKOZAの調理室で午後0時30分から。定員は20人。どちらも入場無料。
問合せは市国際・男女共同参画課【電話】046・260・5164。
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