大和市は、新型コロナウイルス感染症で重症化しやすいとされる80歳以上の高齢者が、これからの季節性インフルエンザ流行期に、医療機関を受診しないで済むよう、予防接種費用の自己負担額を無料にする。関連予算は、本日28日(金)開会の大和市議会第3回定例会に上程される。
=8月26日起稿
ウイルスの活動が活発になるといわれている冬季は、今より多くの感染者が発生する恐れがある。仮に、例年並みにインフルエンザが流行すると、 冬季は新型コロナウイルスとインフルエンザの感染者が、医療機関で接触してしまう可能性が高まる。今回の予算措置は、こうした事態に備えたもの。80歳以上の市民の予防接種費用を市が全額負担することで、インフルエンザの治療のために病院などへ訪れる機会を減らし、新型コロナウイルスとの接触機会の低減や医療機関の負担軽減につながることが期待されている。
大和市ではこれまで、65歳以上の市民に対しては、一人あたり5368円かかる季節性インフルエンザの予防接種費用のうち、自己負担額が2000円で、接種できるよう差額を助成していた。今回は80歳以上の市民に対し、自己負担額分も含めて全額市で負担することになる。
実施期間は10月1日(木)から12月31日(木)。対象は、実施期間内に80歳以上の市内在住者で、1万6222人。事業費は4467万3千円で、そのうち2598万7千円は国の新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金が充てられる。接種は市内105の協力医療機関で受けられる。
問合せは、医療健診課【電話】046・260・5661。
一般質問は時間短縮で
本日開会の大和市議会第3回定例会には、補正予算案(第6号)など14の議案の他、報告3件と令和元年度の決算に関する認定7件が上程されている。14件の議案は、中央林間小学校の増築や市環境管理センターの焼却施設改良など、工事請負契約の締結についてが3件、高規格救急自動車や市内18歳以下の子どもたちに一人5000円分配布される図書カードなど物品購入契約の締結についてが7件、残り4件が一般会計および特別会計等の補正予算案となっている。
一般会計補正予算案には、新型コロナウイルス感染拡大防止のための衛生用品の購入費などの他、先頃中止が決定した修学旅行やキャンプ等のキャンセル料(980万円)などが含まれる。
議案が付託される常任委員会は、9月1日(火)・環境建設、2日(水)・文教市民経済、3日(木)・厚生、4日(金)・総務。7日(月)には基地対策特別委員会が開かれる。
一般質問は、16日(水)から18日(金)の3日間開催される予定。一般質問が3日間予定されるのは、昨年12月議会以来。一般質問はコロナ禍の中、3月議会では中止に、6月議会では1会派30分で、1日開催となっていた。今議会は、1人あたりの質問時間がこれまでの30分間から、20分に短縮、市側の答弁時間も同程度に短縮される。
なお定例会の日程は9月25日(金)までの29日間。最終日には人権擁護委員候補者の推薦についての諮問7件と固定資産評価審査委員会委員の選任についての議案1件が追加上程される予定。
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