緊急事態宣言の再発令により、時短営業や休業要請を強いられる飲食店の中で、市内南林間で飲食店「吉日食堂 徳」を営む村津徳洋さんは、要請に協力して得られる協力金を活用し、ひとり親世帯の子ども達などのために弁当を無償で用意している。
村津さんは、1月7日の緊急事態宣言後、時短営業を続けていたが、延長になった2月8日から店を休業。宣言期間中の土日を除く毎日、子どもたちのために弁当を10〜15食作っている。
きっかけは、市内で子ども食堂「コアラ食堂」を運営する古賀智恵美さんとの出会い。
古賀さんは、子ども食堂の活動に加え、昨年、コロナ下で貧困や孤食で苦しむひとり親家庭の子どもなどを対象に定期的に「思いやり弁当」を無料で配布。村津さんは、その調理を手伝った。
思いやり弁当は、古賀さんからの「注文」に応じ、費用をもらっていた。今回は「協力金を頂いているので、何もしないよりは」と思い「シングルマザーや子どもがたくさんいる方の助けになるのならば」(津村さん)と、古賀さんに無償で思いやり弁当の提供を提案した。
津村さんの提案を受けた古賀さんは、弁当を希望する家庭や放課後デイサービスなどを聞き取り、連日、手分けして弁当を届けている。
津村さんは15年程前から中央林間で居酒屋を経営。一昨年、南林間に移転し、4月で丸2年になる。思いやり弁当については「喜んでもらえるのでやりがいになる」と笑顔を浮かべる。
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