2018年度神奈川県民功労者表彰の受賞者が発表され、大和市から、民生委員児童委員の青木惠美子さん(73)と人権擁護委員の鏡絹子さん(72)、元神奈川県美容業生活衛生同業組合理事長の山本政幸さん(64)の3人が選ばれた。
表彰は、団体や地域の活動などを通じて社会福祉、保健衛生、産業・経済、教育・文化などの分野で長年にわたり活躍し、特に優れた業績を上げた人に贈られるもので県の最高表彰の一つ。
自ら楽しむ地域の「パイプ役」民生委員児童委員 青木 惠美子さん
青木さんは1945(昭和20)年の東京生まれ。祖父母も共に暮らす4人きょうだいの長女で、子どもや高齢者の世話は当たり前。また母が民生委員で、地域との結びつきも強い家だった。
結婚後、79年に夫の仕事の関係で大和へ。子育てが一段落し、自治会長と夫の薦めで49歳で民生委員になり23年。長年続けられているのは、周囲の人に恵まれ、無理なく楽しくできているからだという。「民生委員は地域の声を行政に届けるパイプ役。そこまでやるかと思われても、必要としてくれる人がいると夢中になっちゃう」。色々なことに挑戦して学ぶのが好きで、地域に関わる8つの役職を兼務するのも「民生委員の活動のためになるし苦はない」と明るい笑顔を見せた。
人権を身近なものに人権擁護委員 鏡 絹子さん
鏡さんは1946(昭和21)年生まれで海老名出身。結婚し、南林間に居を移した。子どもが小中学生のときにPTA活動に関わり、その流れで市の青少年相談員や大和警察署の少年補導員を歴任。その後、同じ地域の先輩が人権擁護委員を引退することから後任とし委嘱を受けた。活動歴は22年にわたる。
現在は、自身も含む12人が委員として活動。市役所窓口での人権相談業務や、小中学校などを訪問しての人権啓発活動のほか、さまざまな研修や勉強会に参加し、時代と共に変化する人権のあり方を学び続ける。「大切なのは傾聴と助言。地域に溶け込み、相談しやすい環境を作っていければ」と、優しい笑顔で語る。
「ひらめき」で美容業に貢献元 県美容業生活衛生同業組合理事長 山本政幸さん
山本さんは1953(昭和28)年の横須賀生まれ。大学では法律を学んだ。卒業後の進路に悩んでいた時、偶然入った美容室でかけられた「いっそのこと美容師になってみれば」という一言をきっかけに、この世界に飛び込んだ。「自分の腕を武器に勝負するのって面白いなと思って」と当時を振り返る。
横須賀や横浜で経験を積み、独立をきっかけに大和市へ。今日まで約40年間の美容師生活では、自身の技術の追求だけでなく、美容師の指導育成にも尽力して走り続けてきた。
店舗内のバリアフリー化や無料託児室の設置も、時代に先駆けて行うアイディアマン。思い切りのいい性格で、やってみようと思ったらすぐ行動するのだという。
今回の表彰には「とても名誉なこと。今後も変わらずに頑張り続けないと」と笑顔を浮かべた。
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