南極昭和基地と日本を衛星回線で結び、生中継で現地と学校が交信する「南極授業」が2月6、7日の2日間、桐蔭学園(野坂康夫 校長)=鉄町=で行われた。
地球環境の現状と課題を生徒に考えてもらおうと、同校と情報・システム研究機構国立極地研究所により実現。第55次日本南極地域観測隊・夏隊の派遣教員で、同高校の地学科教諭、高野直(なおし)さん(40)が講師を務めた。7日は高校1、2年生や中等教育学校の生徒、小学部児童ら約1500人が参加。南極で73日目を迎えた高野さんが大画面に登場すると、鵜川メモリアルホールは歓声に包まれた。
時間は会場の午後3時過ぎに対し、現地では午前9時半頃で気温はマイナス2度と紹介。高野さんは変成岩と呼ばれる岩石の生い立ちや、二酸化炭素の濃度上昇について説明し、「自然を身近に感じながら、付き合い方を勉強していってほしい」と呼びかけた。女子生徒の一人は「南極にも人間が立ち入っているが、汚染されているという話は聞かない。環境汚染について考えなければ」と話していた。さらに現地からは氷が届けられ、紙コップ入りで順次生徒の手に。氷が溶ける独特の音に耳を傾けていた。
初日は中学校女子部1年生約130人が、太陽の動きの観測を通じて地球の丸さを体感。南極と同校、ガーナ共和国とスウェーデンの学校の4地点をインターネット回線でつなぎ、同時中継で授業が行われた。
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