神奈川県神社庁横浜三支部連合による神事、抜穂(ぬいぼ)祭が9月21日に田奈町の水田で行われた=写真。
抜穂祭は5月の田植祭で植えられた稲を収穫する神事。五穀豊穣を祝い、三重県の伊勢神宮の神嘗祭(かんなめさい)に奉納することを目的に約40年続く伝統的な行事だ。
神に奉納する稲を育てるための水田は「神饌田(しんせんでん)」と呼ばれる。水田は当地を管理する神鳥前川神社(豊浦崇男宮司)の世話人、松本瞳さん所有の水田を借り受けたもの。この場所で神事を行うようになって今年で9年目となった。
当日は、各神社の関係者らが25人参列。斎主は、横浜南支部の佐野和史支部長(瀬戸神社/金沢区)が務めた。祭壇の前で祝詞を奏上し、水田を祓い清めた後、たわわに実った稲を刈り取った。
刈り取った稲は、伊勢神宮へ直接奉納される予定だ。また、市内にある約300の神社にも届けられる。佐野支部長は「例年に比べて、雨が多く心配だったが、見事な実りとなり、とてもうれしい」と話した。
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