胎動を擬似体験し、妊婦や胎児をイメージしてもらおうと、北里大学の学生10人が7月15日、「生命の誕生」講座を神奈川県立市ケ尾高校で実施した。
講座は同大学看護学部で助産師を目指す4年生が企画。教員が胎児の成長の過程などについて講義した後、タブレットの操作で心音や胎児の足の動きなどが感じられる機械や、乳児の人形を用いて、グループに分かれて体験。1年生から3年生の男女20人以上が参加した。
学生の説明のもと、人形を抱いた生徒からは「命の重さを感じる」などの声が聞かれた。また胎動体験ではしゃっくりの動きなども感じることができ、「振動が伝わってくる」と、生徒たちは柔らかい表情を見せていた。
最後の話し合いでは「妊婦になると下を向いても足元が見えず、危ないことが分かった。気遣えるようになりたい」「人形でも可愛いのだから本物だったら本当に可愛いと思う」という生徒の感想も。子どもが生まれた時のイメージを膨らませていた。
企画した学生の一人、伊藤桃佳さんは「少子化などの影響で赤ちゃんと触れ合う機会が少なくなっているので、体験を通して親になった時の気持ちをイメージできる機会を設けたかった」と話す。「今日感じたことを親になった時の第一歩の気持ちだと思って大事にしてもらえれば」
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