児童虐待の通報を受けつける児童相談所の全国共通ダイヤルの番号が7月1日から「189」に変更された。「いちはやく」の語呂合わせにしたことで、認知を広げることが目的だ。
横浜市はこれまでも、独自に児童虐待の通報や相談の専門ダイヤル「よこはま子ども虐待ホットライン(0120・805・240)」で24時間対応を行っていた。「189」について、青葉区こども家庭支援課の担当者は「子ども虐待ホットラインが浸透していて、現在も相談を受けている。189ができたことで、より広い層からの連絡につながれば」と期待を示す。
青葉区では児童虐待防止を目指し、区民まつりでの啓発グッズ配布や年1回のパネル展、児童虐待防止推進月間でのポスター掲出、講演会などを行っている。そのほか、区内10地区で区の担当者と児童相談所職員、主任児童委員、医師らが参加して児童虐待防止連絡会を実施。住民との情報共有を図っている。
「身近な支えに」
地域の情報を行政に伝える役割を担う主任児童委員は、連合自治会・町内会ごとに2人ずつ選出され、活動を行っている。担当エリア内で起きている虐待や子育てに不安のある家庭の情報などを学校や民生委員と共有。連絡会などで行政に伝えている。青葉区主任児童委員連絡会代表の吉村由美子さんは「直接、区や児童相談所に連絡することをためらう人たちから相談を受ける」と話す。また、横浜市の取り組みである生後4カ月までの乳児がいる家庭を訪問する「こんにちは赤ちゃん訪問」を行い、すべての子育て家庭と顔つなぎをしている。こども家庭支援課は「子育ては地域で支えることが大切。住民と協力して気軽に相談してもらえるような環境をつくっていきたい」としている。
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