神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
青葉区版 公開:2015年8月6日 エリアトップへ

横浜市 がん患者の就労支援強化 市民病院内に相談窓口

社会

公開:2015年8月6日

  • LINE
  • hatena

 横浜市は、市立市民病院がん相談支援センター=保土ケ谷区=にがん患者とその家族を対象とした就労支援相談窓口を7月から開設した。がんに罹患しても働き続けたい希望を持つ人の相談に社会保険労務士が応じる。市は今後、市内のがん診療連携拠点病院などに窓口を設置していく予定で、患者への就労支援を拡大していく。

 厚生労働省によるとがん患者のうち、3人に1人が就労可能な年齢で発病。就労が困難になった際の相談、支援体制の整備が求められている。近年のがん治療は化学療法など外来でも可能で、治療と仕事の両立も課題となっている。

 こうした状況を受け、市民病院内には2013年からハローワークの出張窓口が開設された。転職や再就職のための相談に応じ、相談の中には「現在の会社で働きながら治療をしたい」といったものも寄せられており、市では「雇用や労務関係の潜在的な相談ニーズがある」と判断。労働問題や年金、社会保険の専門家である社労士を派遣することで、治療と仕事の両立の課題解消をはかる。

 また、市では昨年「がん撲滅対策推進条例」を制定。条例の中には、市の責務として雇用を含めた施策の展開を定めており今回の社労士相談はその一環となる。

社労士が対応

 7月から始まった相談窓口は毎月第1木曜日の午後1時から4時30分に開設。原則予約制で社労士とがん看護専門看護師などが一緒に対応する。専門看護師が相談に加わることで、患者の病状や治療の状況に合わせた労務相談を可能にする。主な相談の内容は▽会社の制度の利用方法▽人事労務担当者への相談の仕方▽治療や休職をするにあたって利用できる保険、手当金、給付金の状況―など。市民病院に通院していない人でも相談できる。医療局の担当者は「仕事をしているということは患者にとって収入源があるということでとても大切。企業にとっても人材を失わずに済むことにつながる」と話す。

 県立がんセンター=旭区=でも昨年10月から県のモデル事業として社労士相談を行っている。3月までで28件の相談があり、1日平均は1・2人。県の担当者は「病院は治療をする場で仕事関係の相談をするという認識がまだ少ないのでは」と課題を話す。市ではがんセンターでの状況を踏まえ、積極的に周知を行っていきたいとしている。
 

青葉区版のローカルニュース最新6

新港ふ頭で4月28日、5分間の花火

新港ふ頭で4月28日、5分間の花火

「横浜スパークリングトワイライト」

4月27日

横浜市内事業所 男性の育児休業取得率 前回から大幅増の40・6%に

国の重要文化財、神奈川県庁本庁舎が5月3日に5年ぶり一般公開

今年もこいのぼり元気に

下谷本町の緑道

今年もこいのぼり元気に

藤が丘の飯田さんが掲揚

4月25日

平面作品を募集

平面作品を募集

あおば美術公募展

4月25日

詐欺被害防止に一役

詐欺被害防止に一役

青葉区薬剤師会

4月25日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 4月25日0:00更新

  • 1月1日0:00更新

  • 10月19日0:00更新

青葉区版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

コラム一覧へ

  • 目のお悩みQ&A

    コラム㊻専門医が分かりやすく解説

    目のお悩みQ&A

    『白内障の手術は両眼を1日でできますか?』

    4月25日

  • 幸福と訳すな!ウェルビーイング

    コラム「学校と社会をつなぎ直す」㉜

    幸福と訳すな!ウェルビーイング

    桐蔭学園理事長 溝上慎一

    4月25日

  • 教えて!職人さん

    教えて!職人さん

    vol.10 専門店の「ニセモノ」にご注意を!

    4月25日

青葉区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月27日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook