緑区選抜女子サッカーチーム「緑ピクシーズ」の監督を務める 平井 充子さん 三保町在住 75歳
「女子が輝くフィールドを」
○…緑区内の少年サッカーチームに所属する女子選手に活躍の場をと21年前に発足した選抜チームを率いる。直近の3大会をすべて優勝で飾るなど、近年めきめきと力をつけ勢いにのるチーム。試合ごとにキャプテンを変えるなどユニークな戦略で目指すのは「全員サッカー」。「強いだけでなく、選手全員が自信と誇りを持ってサッカーに取り組めること。それが目標」ときりりとした笑顔を見せる。
〇…今から約40年前、近隣でもまだ珍しかった夫人チーム「黒滝貴婦人SC」に入部したのがサッカーとの出会い。その後、神奈川県第5種委員会婦人部会長や少女委員会、婦人部会選抜監督などを歴任した。1983年には「中山少年サッカークラブ(男女)」のコーチとして指導者に。チームにまだ数名だった女子選手に「光をあててやりたい」という気持ちが芽生えた。「皆、遠慮がちでね。女子も活躍し、堂々と自信をつける舞台が必要だと感じていた」
〇…サッカー連盟会長の理解もあり、緑区では90年代に入ると「女子選抜チームの発足」に向けた動きが一気に加速。1995年に「緑ピクシーズ」が発足すると初代監督に就任した。女子だけの初めての練習。いきいきとフィールドを駆け抜ける選手を見て「女子部ができて良かった。一緒になって動いてくれた皆のおかげ」と目頭が熱くなった日を今でも思い出す。
〇…サッカー以外にもゲートボールなど様々なスポーツに挑戦し、精力的に動き回る。「活躍できる舞台があって、そこでやりがいや自信をたっぷりと得ることができれば、人はいくつになっても輝ける」。どんなスポーツでも、スポーツ以外でも同じことが言えるのではないかと感じている。「周りの誰かがちょっと水をやったら一気に花開く事もある。私はそんなきっかけを作り続けたい」。何人もの子どもたちを見てきた目が優しく輝いた。
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