今年、霧が丘での花の植栽活動が10周年を迎える 川口 信二さん 霧が丘在住 75歳
花を植え、街や心に彩りを
○…霧が丘の沿道の植樹桝に、街を彩る花がいっぱい。パンジー、ルピナス、キンギョソウなど、季節に合わせて四季折々の花を植える活動を続けて今年で10年になる。「きれいにしてくれてありがとう」。作業中、可憐な花々に足を止めて声を掛けてくれる人もいて、交わす話にも花が咲く。「本当に励みになる。もっときれいにして『遠回りしてでもあの道を通りたい』と思われるようにしたい」
○…植栽のほか沿道の清掃活動なども継続しているのは、自身が理事長を務める「特定非営利活動法人わかば」など。霧が丘3丁目の霧が丘交番から萱場公園入口信号までの約340mの区間にある植樹桝31カ所で続ける美化活動などが高く評価され、同法人は2022年、横浜環境活動賞の市民の部 実践賞を受賞した。「活動の維持、継続はとても大変」だが「毎日通学する近隣の大学生を含め、多くの人が『きれいな街だから霧が丘に住みたい』と思ってくれたら本望です」と語る。
○…静岡県生まれ。音楽が好きで、高校時代は吹奏楽部で打楽器を担当したほか部長も務めた。音楽関連の仕事を志し、ピアノの調律師の資格を取得。就職先ではピアノやエレクトーンなどの販売も経験した。「昔はジャズが好きだったけれど、いまはクラシックをよく聴く。一定のリズムで流れる曲が多く、気持ちが安らぐのが良いですね」
○…霧が丘での美化活動を始めたきっかけは「昔、沿道が枯れ葉やごみだらけだったから」。活動を続けるうち「最近はごみのポイ捨てが少なくなった」とうれしそう。今後も「生涯現役、生涯学習」の思いを胸に植栽を続ける。「霧が丘が、緑区だけでなく横浜で一番きれいな街と言われるようにしたい」
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