緑区版 掲載号:2017年6月8日号

都筑区荏田南町に野球塾をオープンする

根鈴(ねれい) 雄次さん

田原中学校出身 43歳

世界の頂へ導く案内人

 ○…6月にオープンする野球塾の代表兼コーチを務める。日本人野手として初めて、本場アメリカでプロ入り試験のトライアウトからメジャーリーグ一歩手前の3Aまで昇格。米国のほか、メキシコやカナダなど計5カ国、13チームで培った経験を子どもに伝えていく。「自分が果たせなかった夢を子どもたちに見せてあげたい。メジャーでホームラン王を取る選手を輩出するのが目標」と語る。

 ○…田奈小、田奈中出身。元巨人の王貞治さんにあこがれ小5の時、硬式野球の強豪、現・横浜青葉リトルリーグに入団した。当時すでに身長173cm、体重85kgで「バスに乗った時、『料金足りませんよ』と大人に間違われた」と笑う。恵まれた体格を生かし、才能は開花。中3の時には有名校からスカウトが多数きた。その後、日本大学藤沢高校に進学し、1年でレギュラーに、しかも4番を任された逸材だ。「3年生を差し置いて自分が打つのは申し訳なかったが、嬉しかった」

 ○…順風満帆だった生活に異変が起きた。父親が事業に失敗し、多額の借金を抱えた。毎日のように取り立て人が来て、電話も鳴り止まなかったという。「借金取りがくると(自宅の庭の)岩に隠れたり、物陰に身を潜めた。野球どころじゃなかった」。精神を病んだ17歳の青年は高校を辞め、自分探しのために単身渡米した。まだメジャーで活躍する日本人が少なかった時代。「現地の人に『日本人って野球できるの?』と笑われ、悔しかった」。野球選手の若手を発掘するスカウティングリーグに参加したが、プロ契約には至らなかった。

 ○…日本に帰還し猛勉強の末、法政大学に入学。野球部で活躍するうちに、自信を取り戻していった。27歳でアメリカに再挑戦。その後、海外各地の野球に触れ、現地の子どもたちが伸び伸びとプレーする姿に日本とのギャップを感じた。「好きこそ物の上手なれ。野球は楽しいスポーツということを教えてあげたい」

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