県内初 3障害統合施設が開所 精神・身体・知的に対応
神奈川県で初となる、精神・身体・知的の3障害に対応した障害者支援施設「桜の風(中山満施設長)」が4月1日に区内井田3丁目に開所した。川崎市の指定管理施設で(福)育桜福祉会と(福)川崎聖風福祉会が共同運営する。
桜の風は、川崎市リハビリテーション福祉・医療センター再整備基本計画に基づき、「障害のある人が地域で共に暮らせる社会をつくる」ことを目標とした施設。同地にあった身体障害者と知的障害者を対象にした「障害者支援施設めいぼう」の入所部門と、精神障害者を対象にした生活訓練施設「もみの木寮」を再編・拡充し、3障害を統合して新たに整備された。
主なサービスは生活介護を始めとする、宿泊型自立支援や生活訓練、機能訓練、短期入所等。川崎市は「市内最大の規模で、一人ひとりの特性に合わせたサービスが提供できる」と話す。
全室約12平方メートルの個室で、それぞれの障害内容に分けられた8つのユニットに区切られている。定員は長期の入所支援者70人と、短期の入所支援者22人の、計92人となっている。中山施設長は「あくまでも地域での生活復帰を目指すための施設。地域のボランティアや地域住民等と交流を図りながら取り組んでいきたい」と話している。
なお市内の障害者支援施設は、宮前区のれいんぼう川崎、みずさわ、麻生区の柿生学園、つばき寮の4つで、いずれも北部に所在するため、同施設の開所により、川崎区や幸区など南部に在住する障害者にとって利用しやすくなった。
施設への入居は各区にある保健福祉センターでの手続きが必要。問い合わせは、桜の風(【電話】044・920・9300)まで。
|
|
|
|
|
|
4月26日
4月19日